小阪 美鈴〔こさか みすず)

 

美 術 評

愛の日々を 1999
月・風・土 1999
陽光一瞬 2000
明日こそは 1998

 春雨の竹林に入られたことがあるだろうか。青い空気に眼球までも染まってしまって、水中を漂うマリモのようだ。はるかな頭上からときおり雨粒が落ちて くると、その青い空気の中で同じように青い葉が一瞬ひらめく。小阪美鈴氏の書作品は、それら竹林の、雨音を遠くに聞く静寂と、奥行きの果 てしない空間 と、そして鋭い光ぼうだ。

 作品「月光の冷え/遠ざかる父母の背も 治子」。 空の月から注がれてくるというより、凝視の目がみずから放っているような厳しい光だ。去っていく父母とそれを見送る少女(幼女)との距離は無限に遠 い。二人の靴音はいぜん聞こえてはいるけれど、もう同じ世界のものではない。父母の立っている場所も少女の立っている場所も、氷の山の危うい頂のよう である。  

 「ふっくらとしたダルマが描ける、それもすばらしい事だと思います。でも今の私には無理なんです。こんな考えは未熟ゆえだと分ってはいるのですが、 それでもいま私が本当に真剣になれるのは、身を切るようなイメージなんです」  見るからに華奢(きゃしゃ)な人がそんな事を控えめに語るのは、怖い。  自作詩の書もある。

 「女には自由と愛が宿るという愛の日々を女には自由と愛が宿るという愛の日々を女には自由と愛が・・・」  永遠に、そして執ように続くルフランである。自由と愛と、それから焼けつくような情熱!  去年の春に須磨で開いた初めての個展で、初日にいきなり屏風(びょうぶ)を買ってくれた人がいた。その屏風は二人の驚きをよそに、日を追って評判を 高めていく。買った人は糸数まり子さん。三宮の画廊喫茶のオーナーである。たちまち次の展覧会へ゛女の約束゛が交わされ、そしてこのように実現した。

                (評論家・山本 忠勝 氏)

冬の夜長 1999
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月 2000

MAIL

●鳥取県生まれ
●石橋犀水に師事(漢字)
●佐藤友理に師事(仮名)
●日本書道教育学会総務
●美術評・ロゴ多数(グループホーム「きらみ」、
「山口とうふ」、「らふぁえる」、「天」)他
●個展活動を中心として、書活動を展開中。

夏目漱石原作・「倫敦塔」・「門」・「坊っちゃん」
タイトル字揮毫
文学博士・文芸評論家・ダミアン フラナガン翻訳
今秋、イギリス・日本にて出版予定!
英国での記念すべき翻訳本出版となります。


 

震災後の神戸で、個展を重ねてきました。古典を学びつつ、新しい時代の書芸術として、言葉のもつ愛おしみを、墨の世界で広げてゆきたいと無限の可能性を求めたいと、思ってます。KOSAKA.MISUZUのSHOART の世界に来ませんか?
神戸新聞/2000年4月16日美術評より抜粋
心の中の虹と花 2001.4
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「静寂と奥行きと鋭い光」
「心の森」
2002.4.1〜4.15           
神戸市須磨区須磨寺「あいうゑむ」
里帰り個展「心の森」。着物の古着を利用した表装とやさしい言葉がマッチして、ミステリアスな空間を見事に演出。
四人の色の交差点より  2001.12.18〜25
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