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音程の練習

響きの練習も大事ですが、ピッチや音程の訓練も大切です。
誰の声帯にも、ピッチをコントロールする筋が備わっていることは、生理学の研究ですでに明らかになっています。
備わっていても、鍛えてやらないと十分な役目を果たしません。
言葉を話す時には、この筋はほとんど働きません。
正確に歌うことにおいてのみ鍛えることができます。
音感はできるだけ早く身につける方がよいので、発声訓練の初期の段階で行われるのが普通です。

安定したピッチの練習
一定の高さを持続して発声できることは基本中の基本です。
■楽器を使用する(声のピッチがふらついていないか調べるため)
■拍子を取って練習する。
なんとなく「アー」と長く発声する練習よりも、長さをきちんと決めて行う方が良いでしょう。

ピッチをコントロールする筋を鍛えるには、声をあまり深く響かせないで、歯の裏側に当てる(音を口の前の方で作る感じ)浅い発声で正しいピッチを取る練習をすると良いでしょう。
歯に当てると、声帯内部のピッチを取る役目をする筋が刺激されるからです。ただし、あまり大きな声で練習しますと喉を痛めやすい発声ですからその点は気をつけてください。
この練習で、ピッチを取る筋が鍛えられると、深い発声をしてもピッチが狂わなくなります。


練習例


=楽器で任意の高さを鳴らす(楽器を鳴らした時に高さを聴き取る)
●=発声を止める(休み)

1拍の練習   ア ●  ア ● 
2拍の練習   ア ー ●  ア ー ● 
3拍の練習   ア − − ●  ア − − ● 
4拍の練習   ア − − − ●  


音程の練習
「音程」とは、二種類の音の高さの差をいいいます。
「音程が悪い」というのは、二つの音の高さの差が、
感覚的に身に付いていないか、
感覚では分っていても、発声の段階で声帯が安定しない、
どちらかの原因によります。
もちろん、両方とも未熟な場合もありますが・・・


音程を感覚的に把握する能力は相対音感といわれるものです。
ある音高が与えられれば、その音を基準に旋律が歌える能力のことです。絶対音感という特殊な能力を持つ人以外、一般的にはこの相対音感で歌っていることになります。

基本音から音階の各音への音程
2音間毎の音程
私たちは、上の二種類の測り方を同時に行いながら歌っていることになります。
もちろん、こんな複雑な作業を一々意識して測りながら歌っているわけではありません。
感覚として身につけてしまうのです。


相対音感には、
音程を聴き取る能力
正確に歌える能力


の両方が必要です。


具体的には、
正確な音程を感覚に覚えさせてしまう
■音程を正確に歌う方法を
声帯に覚えさせてしまう


練習には楽器を使用する
正しい音程感の練習は、耳だけではなかなか上手く行きません。
(もっともそれができれば、音程感は出来あがっているわけすが)
楽器を用いて練習するのが一番効果的です。
ただし、用いる楽器のピッチが正しくないと間違った音感が身に付きますので、信頼できる楽器を使ってください。


声帯内のピッチをコントロールする筋を鍛える声帯交差筋
自分では分っているのに「音が下がりやすい」あるいは「浮きやすい」人は、声帯内部に備わっているピッチをコントロールす筋が未だ弱いと考えられます。
この筋を鍛えるには、声をあまり深く響かせないで、歯の裏側に当てる(音を口の前の方で作る感じ)浅い発声で正しい音程を取る練習をすると良いでしょう。
歯に当てると、声帯内部のピッチをコントロールする筋が刺激されるからです。ただし、あまり大きな声で練習しますと喉を痛めやすい発声ですからその点は気をつけてください。
この練習で、交差筋が鍛えられると、深い発声をしても音程が狂わなくなります。

いろいろな音程の練習
吟じる中で正確な音程を練習したり、吟詠の音階を練習したりすることとは別に、音階と切り離して、音間の音程練習をすることも重要です。


練習方法はいろいろありますが、
たとえば、良く知っている歌の部分を利用する方法もあります。



知っている歌の中に、目的の音程を見つけて練習する方法
(見つけたらその音程部分だけを母音で歌う)
長2度(五〜六と同じ音程=2半音=全音程のこと)

     


完全4度(三〜五と同じ音程)







完全5度(三〜六と同じ音程)








短6度(三〜七と同じ音程)




このように、吟詠の節や音階から切り離して、純粋に音程感だけを身に付ける練習は、何にでも通じる音楽的能力を高めます。


長音程(陽音程)と短音程(陰音程)の練習
の音程との音程を、交互に比較しながら練習することによって、より鮮明な音程感が身に付きます。




交互に母音で歌う

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