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指輪物語の世界へ
♥ 三度目の正直 ♥ 汝の名はツアー ♥ ロード・オブ・ザ・リング ♥ 現地にて
三度目の正直

父はず=っと南半球に行ってみたかった。おととしは急用で挫折。去年は申し込んでは玉砕。さて、今回は申し込みもすんなり出来て、やれやれ…と思っていると、ツアー不履行の暗雲が…「 僕は南半球に嫌われてるんだ 」「 生きて、かの地は踏めない運命なんだ 」 などとスネ始める。ええ〜い英語圏なら、なんとかなるだろ、と個人旅行の可能性を探り始めたのが 1 ヶ月前。そもそも父は一人で参加予定だったので、そこで初めてじっくり日程をチェック。ゆったりした旅、が謳い文句のはずだったのに、とんでもない強行軍に愕然。Waimakariri毎日ほとんど 4 時間、多い時は 11 時間! の移動続きではないか! ほんとに死ぬぞ! 急いで交通機関などの移動手段の情報を集め始める。

? 個人でなら多少は融通が利く… かと思いきや、これが全然ダメ。都市の移動手段は、飛行機とバスが主な共交通機関なのだが、これの運行が日に一〜二本。それもツアーと大差ない出発時間に発着することが判明。それならば、手配の手間など考えると自由滞在型のツアーのほうが手っ取り早いや、とパンフレットの山に戻って再探求を始める。ここで、モンダイが浮上。各都市での延泊が出来、父の興味にそったオプション、乗り物が含まれるコースは、なぜかトレッキング主体なのである。これは、さすがに 74 の父にはキツイ。あとは、新婚向けのロマンスだのなんだのと銘打たれたコース。日程のこともあったので、数打ちゃ当たるで、聞いていくうち結局、新婚向けコースに決定。すべり込みセーフの最終組。やでやで。周りは全部、新婚なんだろなぁ〜と思いつつ、とりあえずは行けるんだから、文句はいうまい5

汝の名はツアー

移動と宿だけの、ほとんどフリーのツアーでも、やはりツアーはツアー、というのが今回の実感。ツアーならではの良い点も同様なら、苦手な点も、添乗員同行のツアーとなんら差がなかったのには驚いた。NZ風景便利だったのはもちろん、手配の手間が不要で、移動の段取りに気を使わずにすむ処。大手旅行社だったので、都市間の移動バスは専用車・ガイドつきだった。種々のコースが混載されるので、新婚だらけということもなく、安堵。専用車なのに、なぜ公共のバスと大差ない時間に出発するのか?パンフの山を見ていた時の疑問は、実際に移動していくうちに納得。バスが乗客を休憩させたり、給油したり出来る場所は、やはり限られる。名所間の距離が、半端でなく遠いこの国で、昼食時にここに着くには… などと計画していくと、結局は同じような時間帯になってしまうようだった。ツアーによっては 「 移動は公共バス 」 と明記してあったが、時間もさることなが、バス自体もエアポートリムジンのように荷物もちゃんと積めるし、リクライニング付の二人席。ツアー専用車となんら遜色なく、ナルホドと納得5

? さて、ツアーで一番嫌なのは、私の場合、ホテルのことなのだが、今回はホテルも全指定だし、問題なかろうと思っていたのに、コネクティングルームだった為思わぬトラブルが発生。最初のホテルで、明日は 5 時起きというのに、夜中にいきなり隣室から大音響。どうも耳の遠い客のようで、ドンドン音が大きくなるのには閉口した。昨日まではこんなことなかったのに、よりによってなんで今日? おかげでヘロヘロで、次のホテルに着く。ここではコネクトではなかったものの、女性三人組が隣室で、壁からすでに話し声が聞こえている。フロントに交渉して変更してもらう。次のホテルもコネクト、その日は空きがなく変更不可だったが、翌日からなら、ということで変更してもらうよう手配。「 隣室は男性一人なので、ゼッタイ大丈夫 」 と、ツアー会社の人は言い切ったが、一人でだって電話もすればテレビも見る。ホテル運良く、夜は遅いご帰還で害はなかったが、翌朝、5 時、いきなりの大声に驚愕。電話である。こちらもその日はツアーで 5 時起床だったので、実害はなかったものの、部屋の変更を頼んでおいて、本当に良かった、としみじみ思った瞬間だった5

? その後判明した隣室のヌシは、スペインのツアー添乗員。電話が多いのも納得。民族性か、ツアーの皆様も、とてもよく通る声でお話しになる。ロビーでも結構際立っていたので、部屋のキーを交換に行った時にも、「 彼らの大声のでせいで眠れなくて、体調をくずしたんですって? 」 とフロントの面々にいたく同情され、部屋には山ほどのハーブティ。ベッドには、なななんと電気毛布まで用意してくれていた。やれ、ありがたや。父がミルフォードサウンドから風邪を引きかけて帰ってきたので、偶然とはいえ、これには本当に助けられた。それにしても電気毛布があろうとは!冬はスキー場なので、当然なのかもしれないけれど、ちょっとびっくり。面白いのは毛布のスイッチで、メモリの端はどちらの側も “ 切 ” おかげで、最強にしたはずなのに切れていて、あれ〜? お国が違うと、色々な仕様があるものだ。5

ロード・オブ・ザ・リング

旅行の手配が要らない分、情報収集にあてる時間の余裕が出来たのは嬉しかった。ツアーの利点である。丁度ロード・オブ・ザ・リングのロケ地、特に妖精の森、ロスロリアンには、いつか行きたいと思っていたので力が入る。実は、ここで民宿を運営したいもんだべち、と映画を見ながら考えていたのである。こんなチャンス逃す手はないぜっ、とはいえ、きっと山奥の秘境で、無理なんだろうなぁ〜 と思っていたら、なんとクイーンズタウンから結構近いではないか! これはもう見逃せませんね。Paradiseの森当時はまだ、たいして情報もなく、結局はそこで頓挫。あとは現地で勝負!になった。さすがに日本の旅行会社はソツがなく、今や数社から全島的なロード・オブ・ザ・リングツアーが出ているが、商売っ気のない現地では、どうなんでしょ? ツアーのリーフレットに “ RINGS ” の文字があるのが、せめてもの商売っ気?

邪道ですが、 “ AIR FIORDLAND ” “ Wings over the Rings ” ページには、ロケ地の情報がそれ風の地図に描かれていて、便利。フィヨルドランドの文字が示すように、ミルフォードサウンドまでの遊覧飛行コースも催行している。上空飛行だけなら 1 時間半。クルーズ船に乗って 4 時間半。バス、クルーズと組み合わせて 9 時間など、コースも色々。体調不良でなければ、これでミルフォードサウンドに行く予定だったので、残念。実際には当日は雨風が強く、帰路を飛行機で予定していた父も、結局はバスで帰って来たので、催行されたかどうかは不明。天候に左右されるのが難ですが、片道 4 時間もバスで行くのはちょっと… という方で、小型飛行機が大丈夫なら、この方法もあり、だと思います。ちなみにツアーの売りになっていなくても、往路のバスで帰路の飛行機は頼める、とのことでした。5

現地にて

“ Dart River Safaris ” “ Safari of The Rings ” という 2 つのツアーに申し込み、参加。それぞれ結構時間がかかるので、ロード・オブ・ザ・リングのロケ地に興味がある方は、クイーンズタウンでの滞在日を長く取ることをお勧め。湖畔の可愛い街を挟んで、一方がフィヨルド、一方が英国風の風景、と一粒で二度美味しい、そんな感じの処がクイーンズタウン。一番気に入りました。必ずといっていいほど組み込まれているミルフォードサウンドと、クイーンズタウンからグレノーキーまでの景色は、とてもよく似てるんだそうです。ワカティプ湖も氷河湖なので、当然なのかもしれませんが、驚く人が多いとか… 前日 11 時間かけて行った父は 「 チョット違う… 」 と抵抗しておりましたが、所要時間を考えれば、私はこちらの風景で十分かなぁ? すごく綺麗でした。ただし、イルカやペンギンはおりません。もちろん船でその中を行くわけでもないし、世界遺産を見たいというのは、それはまた違う次元の問題ですが…ワカティプ湖畔5

? ツアーは時間と方面で色々差がありますが、どちらもホテルまで送迎してくれるので、楽。 “ Dart River Safaris ” にはジェットボートが組み込まれていて、実はそれが目当てだったのですが、行程を読むと、丁度グレノーキーからパラダイスを通るので、ラッキーだった、というのが真相。風景も映画云々に関係なく、太古の森に分け入る感じがとても神秘的で、父にも大好評でした。街から小一時間でこんな処に行けるなんて、良い国だなぁ。ツアー選択の際には地名をチェック。ロスロリアンはグレノーキー “ GLENORCHY ” から “ PARADISE ” 方面。対岸には 1 話のラストの戦闘シーンのロケ地もあります5

? もう一つのツアーは “ Safari of The Rings ” クイーンズタウンを挟んで逆方向を網羅。この会社にはグレノーキー方面のツアーもあって、この二つを合わせたオプショナルツアーが載った日本のコースも結構あります。アルウェンとブラックライダーが対決したアロータウン裏手の河や、アルゴナスの門の設定場所などを廻ります。アルゴナスの門「 ここを、ガンダルフが歩いていた 」 だのなんだの、その度にお写真タイムで止まってくれますが、まだ DVD の発売前で、映画を見直した訳でもなく、確たる特徴もないので、全然わっかりませんでした。そもそもが風景の一部なので、言われたところで、見つけ出すのは非常に難しい。実際にロケの現場を見た人の強みでしょう。「 映画が上映されるまでは、ツアーは週に 2 回くらいしか出なかったんだけどね、今日は朝から 2 度目だよぉ! 」 と喜んでるんだか嫌がってるんだか? 解らないようなガイド件運転手のお言葉が印象的でした。5


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