【本編をご存じない方へ・・・】
妄想小説を読みたいが、知らないから読んでもなあ〜という方へ、
Nessy1号による、本編舞台のあらすじを読んでみて下さい!
これで・・・分かる・・・と思います(^^;)。
“あらすじ”
時は630年代後半。飛鳥時代。蘇我氏が隆盛を誇り、天皇をしのぐ権力を持っていた。
聖徳太子の死後、蘇我の頭領、馬子(うまこ)が大臣(おおおみ)として、政治を牛耳っている。
そんな蘇我の御曹司、鞍作(くらつくり・別名は入鹿(いるか))と
中臣鎌足(なかとみのかまたり)、蘇我倉山田石川麻呂(そがのくらやまだのいしかわまろ)、
軽皇子(かるのみこ)、葛城皇子(かつらぎのみこ)、古人大兄皇子(ふるひとのおおえのみこ)、
そして、聖徳太子の息子、山背大兄皇子(やましろのおおえのみこ)達は、
同じ学問所に通い、青春を謳歌していた。
だが、立場はそれぞれに複雑で、特に鎌足は弱小豪族出身ゆえ、
いつか出世することを、密かに誓っていた。
ある時、皆で繰り出した「歌垣」と呼ばれる、男女混合のパーティーで
鞍作は、瑪瑙(めのう)という少女と再会する。
彼女は阿部氏の媛であり、幼なじみでもあった。
以後、二人の仲は恋へと発展していく。
数年後、鞍作は大臣職を父から譲られ、蘇我氏はますます、権勢を強めていく。
甘橿の丘とよばれる高台に、豪勢な屋敷を建設する。
ここからは、天皇の住居を見下ろすことが出来た。
鎌足は、着々と自らの出世をはたすべく、策を練っていた。
まず、山背を消し、石川麻呂の弱み−軽皇子の妃との逢い引き、を脅し
葛城や軽を引き込んで、準備を進めていく。
最大の味方として、引き込んだのは、時の天皇、皇極女帝。
彼女は、実は鞍作と良い仲だったのだが、
それにつけ込み、「黙って見ていて欲しい」と約束させる。
彼女は、鎌足の甘言には、うんと言わなかったが、
垣間見た、鞍作と瑪瑙の、仲の良さに嫉妬し、鎌足のたくらみを承知する。
瑪瑙は、鞍作と天皇の仲を知って、嫉妬もしたが、
彼のハツラツとした生き方や、「いつか一緒に唐に行こう」と誘われて、
甘橿の丘に暮らすようになる。
鞍作は、先見の明もあり、聡明な人間だった。
しかし、鎌足の様子がおかしいと察していたが、何が起こっているのか
掴めないでいた。
そして、運命の日。645年、6月12日。
「三国(さんごく)の使者」が帝に挨拶に来ることになり、彼は宮殿に向かう。
瑪瑙は不吉なものを感じながらも、彼を送り出す。
そこへ、瑪瑙の姉で、軽皇子の妻、小足媛(おたらしひめ)が、やってくる。
「石川麻呂がやってきて、変なことを言っていた。何かあるのではないか?」と。
悪い予想が的中したことを知り、瑪瑙は一目散に宮殿に向かう。
しかし、時既に、遅し。
三国の使者は、まだ到着していなかった。
鞍作が信用していた手の者に、実は鎌足側の息がかかっていたのだ。
それを知らず、騙されて、宮殿に赴いた鞍作は、
嘘の儀式の最中、天皇の目の前で、鎌足たちに暗殺される。
「まだ、やらねばならぬことがある!」と絶叫して、息絶える鞍作。
宮殿での惨劇をしり、甘橿の丘に泣き伏せる、瑪瑙。
目の前に、いつかと同じ、美しい夕映えが広がっている。
その中に、浮かび上がる、凛々しい青年、鞍作。
瑪瑙が彼に手を伸ばすが、届かない。
美しい夕映えの中に、二人が浮かび上がりつつ・・・(終)。