古代幻想ロマンシリーズ
他の作品に比べ、知名度は低い・・・かもしれないが
古代史大好き☆なNessy1号が
15年以上前、偶然、本屋で見つけて以来、読み続けているシリーズ。
作者は長岡良子。現在の活躍の場所は主に「ミステリーボニータ」(秋田書店)。
古代幻想ロマンシリーズと一くくりにしているけれど
実際は、ゆるやかなつながりの中の、
短編、中編、長編の混ざった作品群です。
決して、ひとつの作品ではありません。
作品の流れとしては、大きく2つに分かれます。
一方は、真摯に、しかし独自の視点で日本の古代史に迫った物語、
もう一方は、歴史を追いながらも、超常力者と呼ばれる、
不思議な存在(神の子孫達?)を登場させるコトで、
歴史をよりリアルに浮かび上がらせようとした、作品群。
では、作品を一気にご紹介!
どこから読むかは、あなた次第だっ。
| 単行本タイトル | 収録作品 | あらすじ | |
| 天離る月星 | 天離る月星 | 藤原不比等の幼少期、田辺史(たなべのふひと)と 呼ばれていた時代の物語。 義母妹の五百重(いおえ)との恋愛話、 彼の寂しい幼少期が悲しい。 |
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| 夢の奥城 | 夢の奥城 | 中大兄の正妃、倭媛王(やまとのひめみこ)の 一生を追う物語。彼女の知られざる生き方に迫る。 |
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| 眉月の誓全4巻 | 眉月の誓 | 田辺史から藤原史、更に藤原不比等へと成長していく 姿を丹念に描く作品。 |
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| 天ゆく月船 | 天ゆく月船 | 後の天正帝となる氷高女王(ひだかのひめみこ)の 恋と決意を描いた作品。 |
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| 晩蝉 | 万葉集の有名女流歌人、大伴女郎(おおとものいらつめ) と彼女の最初の夫、穂積皇子の恋の物語。 |
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| 異聞竹取物語 | 竹取物語成立の裏側に迫る小編。 | ||
| 初月の歌 | 初月の歌 | 万葉集の編纂で有名な大伴家持の青春時代を 美しい和歌と共に描いた物語。 |
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| 単行本タイトル | 収録作品 | あらすじ |
| 葦の原幻想 | 葦の原幻想 | 作者の創造した人物、田辺史(上記の不比等とは別人)を 主人公に、彼の妻(遠智)、妹(摩由璃)、そして史の 不思議な力を持つ弟(首)の関係を軸に、歴史に迫る。 |
| 春宵華宴 | 作者が史を気に入り、翻って、彼の過去を 書いた作品。弟との出会いを描く。 |
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| 孤悲歌 | 史と遠智(おち)の出会いと葛藤を描いた作品。 | |
| 夜の虹 | 天地のあわい | 歴史上有名な僧・行基の若き日を描く。 |
| 但馬皇女悲歌 | 天武帝の皇子、穂積と皇女、但馬の 悲恋を描く物語。 |
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| 夜の虹 | 史の死後、役小角(えんのおづぬ)の元で 暮らすことになった、摩由璃(まゆり)と首(おびと)の 心の葛藤や摩由璃の恋を描く。 |
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| 玉響 | 枯野 | 史が見つけた人形に誘われて見せられる妖しい夢。 そして弟との深い繋がりが見えてくる作品。 |
| 玉響 | 首の不思議な力とそれにとまどいながらも 受け入れていく一家(史、遠智、首)の話を軸に、 飛鳥を跋扈する盗賊達との交流を描く。 |
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| 月の琴 | 月の琴 | 若き日の史が出会った半島からの人々との交流の物語。 |
| 啼沢女の杜 | 古い時代(河内に都のあった頃)の少年、 河鹿(かじか)の物語。(史とは無関係) |
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| 昏い月 | 飛火野幻想 | 奈良の都の仏師が友人と共に摩由璃と出会うコトで 人生の生きる道を知っていく。 |
| 昏い月 | 藤原不比等の長男、武智麻呂が 摩由璃と出会い、人生の深淵を知る物語。 |
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| 暁の回廊全4巻 | 暁の回廊 | 幼少〜少年期の中大兄の物語。 乙巳の変(大化改新)に至るまでの様々な人々との関わり、 そして歴史の裏に潜む、神の末裔たちとの争いの物語。 |
この方の、ライフワークなのでしょうか?
藤原不比等、そして中大兄皇子の一生涯を追うのが。
飛鳥時代を独自の目線で切り開かれていく、この歴史観はどこから形成されたのか、
私は寡聞にして知らないのですが、何か元となる教授など、いらっしゃるのでしょうかねえ。
一方では、超常力者と呼ばれる者たちの活躍する、
いわば「裏・古代史」とでも言うべき作品を書かれつつ、
正史を独自の視線で追う歴史物語の
二種を並行して描いていかれるのは、凄いコトだよな〜と単純に思うのです。
どこか、シンクロしてる作品もあるのだが、
二つが混ざるコトは決してない作品たち。
私としては、どちらのタイプの作品も大好きなのですが、
昔から、中大兄皇子ひいきなので(笑)、
その彼の幼少時代を描いた、「暁の回廊」を見たときは「やった!」と思いましたね。
やっと、書いてくれたか〜〜〜と。
でも、出来れば、もう少し、もうちょっと書いて欲しかった気もするけど
そうなると、「夢の奥城」と時代が被ってくるので、
手前で止めたのだろ〜か。
う〜〜〜ん・・・。
これらの作品、発表順に読むのも楽しいし
時代順に読むのも、人物の変遷が分かって面白い。
歴史観の合う方、歴史物なら何でもOKな方、
一度じっくり読んでみて下さい。
新たな日本の姿が見えてくる!!・・・かも(笑)。
その他の長岡作品(歴史物のみ)
| 単行本タイトル | 収録作品 | あらすじ |
| 花散里の物語 | 蛍の森に・・・・・・ | 小鬼によって、寿命が尽きたと言われた 源宛(みなもとのあたる)は 残りの命を幼なじみの友人達の恋の為に 尽力することを誓うが・・・。 |
| 菊慈童 | 室町時代の少年達の友情物語。 | |
| 花散里の物語 | 道祖神との戦いに勝ち、理想的な女を手にれるが 神との約束を破った為、彼女は消えてしまう。 大江春樹は、真の理想の人と巡り会えるのか・・・。 |
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| 花踏む鬼 | 花踏む鬼 | (未所有) |
| 夢としりせば | 夢としりせば | 在原業平は小野小町と一夜を過ごすが それは小町の義父、小野篁(おののたかむら)を 救うための小町の策略だった・・・?! |
| 夜の真珠 | 不本意な結婚を知った姫は、供と逃げ出す。 月見をする、不思議なモノたちに助けられて、 彼が帰るのを待つのだが・・・。 |
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| 白菊草紙 | 呑気な若様としっかり者の従者が入れ替わって 生活をするコトで、見えてくる、自分の生き方。 |