特殊な光合成・CAM植物
2006/6/10

CAM植物
 光合成は昼間植物が気孔を開き、そこから二酸化炭素を取り入れ、太陽の光と吸い上げた水で葉緑体が澱粉を作るとされていた、その常識が最初に破られたのはベンケイソウ科の植物で、なんと日中は気孔が閉じられたままで、夜間に開かれる。

 その光合成システムは従来の教科書的な方法とは別な回路を持っていて、気体のままの形ではとどめにくい二酸化炭素をリンゴ酸のような成分にして貯え、昼間は気孔を閉じていても、葉の内部でリンゴ酸から炭素を得て、光合成する。

 この光合成を最初に研究されたベンケイソウ科 Crassulaceae に因んで、crassulacean acid metabolism 略してCAM(カム)と呼ぶ。 それを行う種類がCAM植物である。

 CAM植物は、ベンケイソウ科のほか、サボテン科、スベリヒユ科、リュウゼツラン科など多肉植物のほとんど、パイナップル科、ラン科などの一部にも見られる。
 耐乾性が強く、乾燥地帯に生育する。乾燥下に置かれやすい養生植物、CAMは昼間気孔を閉じ、内部の水分を逃がさない点で、すぐれた乾燥適応型の機構であると言える。

湯浅浩史著 「植物ごよみ」 朝日新聞社発行より引用

光合成システム   ツルマンネングサ

   



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