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ウィーン、プラハ、ブダペスト各都市の4ツ星、5ツ星ホテルに各2泊して世界遺産を観光し、ウィーン国立歌劇場でのオペラ見物を含めて1人15万円という阪急交通社のツアーに家内と参加した。オプショナルとしてドナウベント半日観光(1万円)、ザルツブルグ観光(2万円)に参加したので、合計一人18万円のツアー(昼夕各1回以外は食事込み)であった。 日 程 成田→ウィーン→プラハ(2泊)→ブラスチラバ→ブダペスト(2泊)→ウィーン(2泊)(この間にザルツブルグ往復)→成田 1日目(12/10) 成田より12時間半でウィーンへ。ウィーンよりバス5時間でチェコの首都プラハに着きコリンシア・パノラマ・ホテル(4ツ星)に入る。 2日目(12/11) プラハ市内観光。チェコは14世紀の神聖ローマ帝国、16世紀から20世紀初期にかけてのハプスブルグ家の支配を経て、第一世界大戦後オーストリアより独立してチェコスロバキア国が誕生、第二次世界大戦でのドイツによる占領、戦後のソ連支配を経て1989年に民主化が実現し、1993年にスロバキアが分離したという歴史を持つ。首都プラハはボヘミア地方の中央にあって中世の町並みが残り、欧州屈指の美しい街として世界遺産に指定されており、スメタナやモーツアルトに愛された音楽の都でもある。
プラハから列車で約4時間半、スロバキアの首都ブラスチラバへ。ブラスチラバは16世紀にハンガリー王国の首都になったことがあり、18世紀には女帝マリア・テレジアの居城となったが、その後、文化や政治の中心がウィーンやブダペストに移った由で、東欧4カ国は地理的にも歴史的にも密接な関係にあることが実感出来た。ここでもクリスマス市が開かれていた旧市街と、ドナウ川を見下ろすブラスチラバ城を観光し、夕闇のなかを再びバスで2時間半、ハンガリーの首都ブダペストに到着し、グランド・ハンガリア・ホテル(4ツ星)に投宿した。
午後はブダペストから北上してドナウ川が湾曲している風光明媚な「ドナウベント」の半日オプショナルツアーに加し、初代国王が築いたカトリック総本山のエステルゴムの大聖堂と、様々な芸術家が移り住んでいるというドナウ川沿いの小さな村センテンドレを観光した。この小さな村も観光客向けの店をクリスマス・イルミネーションで飾り、広場にはクリスマス市があって、紙コップでホットワインを飲んで帰りのバスに乗った。
夕食後ドナウ川を船で約1時間上り下りして、王宮、国会議事堂、くさり橋などライトアップされた両岸の建造物と橋の夜景を見るクルーズを楽しんだ。 5日目(12/14) 朝ブダペストのホテルを出てバスで今回の東欧4カ国の中では最も西欧的な洗練された街ウィーンに昼前に入った。 ウィーンはヨーロッパ屈指の名門ハプスブルグ家の歴史と共に歩んできたオーストリアの首都であると同時に、ベートーベン、モーツアルト、ヨハン・シュトラウスなどの偉大な音楽家が活躍した音楽の都であり、また画家や建築家が数々の芸術作品や建築物を残しているので、市内には多くの観光スポットが点在している。16,7世紀にオスマン・トルコ軍に包囲された時にウィーンの市街地を守った城壁を19世紀に解体撤去し、その跡を一周約4キロ、道路幅50数メートルの幅広い環状道路(リングシュトラーセ)として、これに沿って近代国家にふさわしい公共建築物を多数作った都市計画は見事なものと言えよう。 昼食後の市内観光は、栄華を極めたハプスブルグ家の新王宮・旧王宮と美術史美術館などを外から見たあと、市中心から約5キロ離れたハプスブルグ家の夏の離宮「シェーンブルン宮殿」の内部を見学した。このシェーンブルン宮殿は建物内部の豪華な装飾や広大な庭園でパリのヴェルサイユ宮殿に匹敵するものであり、総部屋数1400室以上のうち40室を一般公開しているが、ナポレオンによる占領、ナポレオン失脚後のヨーロッパ再配分をヨーロッパ各国が協議したウィーン会議の会場、ケネディ・フルシチョフ会談の場所という歴史の舞台としても有名で、世界遺産に登録されている。
ウィーンで2泊したホテルは市立公園前の5ツ星のインターコンチネンタルホテルで、ウィーン交響楽団の本拠地のコンツェルトハウスやウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでお馴染みの楽友協会ホールに程近い場所にあった。 ウィーン国立歌劇場でのオペラ鑑賞は私共にとってこのツアーに参加した動機だったが、ツアーで案内してくれるオペラが2月14日の小沢征爾指揮のワーグナー「さまよえるオランダ人」から15日の新作オペラ「シュタインフェルドの巨人」に日程変更されたので、日本出発直前にはインターネットで、またプラハからの電話で14日の「さまよえるオランダ人」のチケットを予約しようとしたが、前売券完売のため成功せず、結局開演2時間前に劇場前でダフ屋から定価44ユーロのバルコン(3階)席を75ユーロ(約1万円)で1枚手に入れ、劇場で当日発売の1階立見席(3.5ユーロ=480円)を1枚買って、家内と離れた席でオペラを見る結果となった。オペラ「さまよえるオランダ人」は筋書きも面白く音楽的にも盛り上がりがあって見ごたえがあり、特に主演のソプラノ歌手が大変素晴らしく、パリのオペラ座、ミラノのスカラ座と共に世界三大オペラ座と言われるウィーン国立歌劇場の雰囲気を楽しむことが出来た。この劇場には立見席も含めて全座席にドイツ語と英語の切り替えでセリフの字幕を表示する画面が付いており、「さまよえるオランダ人」については日本出発前に筋書きを入手してあらすじが頭に入っていたが、15日の「シュタインフェルドの巨人」は2003年初演の新作で未知の筋書きであったのでこの字幕画面が役に立った。
6日目(12/15) この日は早朝6時にホテルを出発し片道約300キロのドイツとの国境近くのザルツブルグまでバスで往復するツアーに参加した。「塩の城」を意味する ザルツブルグは天才音楽家モーツアルトの生誕地で、毎年夏に開催されるザルツブルグ音楽祭の会場の祝祭劇場があることで有名で、世界で最も美しい古都の一つと言われ、世界遺産に登録されている。この日は雪のち晴れの天気で、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったミラベル宮殿の雪の庭園から中世から大司教の居城であった岩山の上に立つホーエン・ザルツブルグ城を眺め、昼食の後モーツアルトの生家を訪ねて説明を聞き、大聖堂や歴代の大司教が使用していたレジデンツとレジデンツ広場のクリスマス市などを見て回った。クリスマス市で買って食べたホカホカの焼き栗は香ばしい味は日本の焼き栗によく似ているが、皮が薄くて剥きやすく日本とは栗の種類が全く違うことが分った。イタリアの人気ブランドのフェロガモの商品が本国のイタリアより安く買えるという店にも案内され、女性たちは目を輝かしてあれこれと品定めをしていた。 ![]() ザルツァッハ河畔より大聖堂のある旧市街と 昼食をとった小さなレストランの前 岩山の上のホーエンザルツブルグ城塞を望む 向こうにレジデンツ広場の一角が見える この夜ウィーンに戻ってからツアーのグループで観たオペラ「シュタインフェルドの巨人」は、天井桟敷の座席券が抽選で配られたが舞台の一部しか見えない席が多く、観劇が主目的ではないツアーとはいえ、ツアー申し込み段階で追加料金で良い席がとれるオプションがあってもよいのではなかろうか。 7日目(12/16) ウィーン空港でウィーン名物のザッハトルテ(チョコレート・ケーキ)を買い、13時半ウィーン発、12月17日9時半成田着。 今回のツアーは事実上12月11日から15日までの5日間の駆け足旅行で、特にハイライトのウィーンはオペラに2回通い、ザルツブルグへのオプショナルツアーに参加した関係上、ウィーンに多い美術館や博物館、ウィーン郊外のホイリゲ(ワインの新酒でフランスでいうヌーボーワイン、農家が自分の畑で育てたブドウを自家醸造して居酒屋で飲ませる)、自家製ケーキやウィンナ・コーヒーで魅力的なウィーンのカフェなどを訪ねる時間がなかったのは残念だったが、ウィーン、プラハ、ブダペストの三都を巡ってハプスブルグ家の栄華を訪ね、歴史と文化を学べて有意義だったと思う。 |